食育授業 レポート
学校名: 大田区立大森第三小学校
日にち: 2024年3月19日(火)
学 年:6年2組 30名 2時間目・6年3組 31名 3時間目・6年1組 30名 4時間目
3月8日(金)15:30分から担任の先生と打ち合わせをさせていただき、昨年度実施出来ませんでした、試食・味噌汁飲み比べを中心に進めていくことになりました。
そのため、利尻昆布・羅臼昆布・長昆布・日高昆布・真昆布、昆布マッカ・水中器は、展示をさせていただき、説明などは控えました。
当日 2時間目の授業開始に備えて、午前8時30分学校に到着。
家庭科室に器材・食材を運び、お手伝い下さるスクールサポーターおおさんのみなさまと簡単な打合せを済ませて、準備に取り掛かりました。
班数・人数に机・椅子を並び替え、小冊子『こんぶ』を机に置いていきます。
同時進行で、三種類の味噌汁も作り、お皿に試食用の昆布を盛り付けて用意をしてゆきます。
9時35分 2組さん授業開始です。
担任の先生からお話・協会メンバーの紹介をしていただきまして、授業の開始です。
まずはじめに、昨年も行いましたが『折昆布長さ当て クイズ』です。
幾重にも折られた昆布、何回折られているかを手を挙げて答えていただきました。
多くの生徒さんからの答えをいただき、実際に広げてゆきます。
生徒の皆さんにもお手伝いして頂き、折らぬように慎重に一枚一枚広げてゆきます。
折られた回数は?『12回』残念ながら正解者はいませんでした。
生徒のみなさんには、折昆布の香りを確かめていただき『海のにおいがする』・『すごくいいにおい』とうれしい感想です。
続いては、試食です。
お皿に盛られた『真昆布・利尻昆布・羅臼昆布・塩昆布』を召し上がっていただきます。
真昆布、利尻昆布、羅臼昆布。塩昆布の順に試食です。
全ての班の生徒さんが完食されていました。
こんぶのうま味を分かっていただけたようで『うれしい』のひとことです。
次は、『みそ汁の飲み比べ』です。
昨年できませんでしたので、生徒の皆さんも楽しみにして下さっていたようです。
食育授業の締めは「味噌汁の飲み比べ」です。
- ①水と味噌 ② 昆布だしと味噌 ③ 昆布だしとかつお(合わせダシ)と味噌の三種類
どれだか分らぬように、紙コップに『赤シール・緑シール』を貼ったコップとシールを貼らないコップ3種を用意しました。
どれがどの味噌汁か分からぬようにして試飲開始です。
はじめに「シールなし・・赤シール・・緑シール」の順に飲んでいただき、どの味噌汁が一番美味しいか手を挙げて答えていただきました。
児童のみなさん、一番人気は『緑シール』・二番人気は「赤シール」・ 少数でしたが「シールなし」にも手を挙げて下さいました。
その後、どの色のシールがどの材料で作った味噌汁かお知らせしました。
基本のお水とお味噌は、同じものです。
・シールなしは水とお味噌。
・赤シールは昆布だしとお味噌。
・緑シールは昆布だしとかつお節とお味噌です。
個々それぞれ趣向の違いがあって、今後の参考にさせていただきます。
そろそろ授業の終わりの時間です。
授業の締めは、児童のみなさんへ『日高昆布のプレゼント』です。
簡単なだしの取り方を説明させていただき、『今日のお話したことを思い出しながら、お家のみなさんにお味噌汁を作って下さい』とお願いいたしました。
今回の授業には、料理人の川端様に参加していただき、味噌汁を作るなどご協力していただきました。
ご本人は、ソチ(ロシア)・リオデジャネイロ(ブラジル)・平昌(韓国)三度のオリンピックへ日本人選手団の料理人として活躍されました。料理を通しての経験をお話しして下さいました。
『食事の大切さ』『だしのパワー』『簡単なだしの取り方』など昆布のもつうま味などについて分かりやすく、お話しをして下さいました。
少し時間がありましたので『何でもいいですので質問、聞きたいことありませんか』の問いに
生徒さんから『よく来られた選手は?』 『人気料理は?』などの質問がありました。
川端さんから、みなさんよく知っていらっしゃる大勢の選手名が聞かれました。あっという間の45分間でした。
ご協力いただきました『先生方・スクールサポート大三のみなさま』『ありがとうございました』
東京昆布協会 藤田正洋