大田区立大森第三小学校 食育レポート
2月19日(火) 大田区立大森第三小学校にて食育授業をさせていただきました。
場所/大田区立大森第三小学校
開催学年/4年2組 3時間目(10:40~11:25)
4年1組 4時間目(11:30~12:15)
時間/45分授業
東京昆布協会より藤田正洋・藤田大輔《京浜海藻㈱》が担当いたしました。
会場の家庭科室に午前9時30分に集合して、お手伝いして下さる保護者の方と簡単な打ち合わせを
してから準備を始めました。
両クラスとも担任の先生のご挨拶から授業のスタートです。
副読本『こんぶ』を使いながら、北海道沿岸で採れるいろいろな昆布について、実物を見ながら
形態・香り・だしの違いなどを説明をいたしました。
昆布がどのようにして成長するのか、採取の仕方、そして製品の完成までをパネルを使って
解説させていただきました。
漁師の皆さんが採取する際に使います、昆布マッカ・水中器を実際に手に取っていただき、
どのようにして取るのかを体験していただきました。
函館の折昆布について、児童の皆さんに問題を出させていただきました。長さ当てのクイズです。
『一辺の長さ55㎝ 幾重にも折重なっています? これがヒントです。さあ何メートルでしょうか?』
手を挙げていただき、3メートル? 5メートル? 10メートル? 15メートル?
さあ!!実際に広げてみることにしました。児童の皆さんにもお手伝いしていただき、一折…二折…
まだまだ折り込まれています。
答えは、12折6.6メートルでした。
『これほど長い昆布を見たことのない!』皆さんにとって驚きのようです。
続いて試食です。普段乾燥した昆布を口にすることなどないので、小さくカットした
『日高昆布・利尻昆布・羅臼昆布・真昆布』を召し上がっていただきました。
それぞれの香りやうま味の違いが少しでも判っていただけたのではないでしょうか。
ふわりとしたとろろ昆布『口の中に入れた途端とろけてしまいました』と感想。
お吸い物やおにぎりに巻いて召し上がって下さい。
次は、昆布水だしと味噌汁の試飲です。
「日高昆布・利尻昆布・羅臼昆布・真昆布」の昆布水で香り、だしの違いを味わっていただきました。
味噌汁の飲み比べでは、保護者の皆さんに三種類の味噌汁を作っていただきました。
だしは、羅臼昆布を使いました。
紙コップに三色のシールを貼ってどれがどの材料で作った味噌汁か当ててもらいました。
三種類は…
① 水+味噌 ② 昆布だし+味噌 ③ 昆布だし+鰹+味噌
① から順に飲んでいただきました。皆さんに、一番おいしいと思った味噌汁を尋ねました。
一番多かったのは、③番目の味噌汁でしたが、②番目の味噌汁も人気でした。
授業の終わりに、協会より児童の皆さんに日高昆布のお土産を用意させていただきました。
今日の授業のことを思い出しながら、お家でも美味しいダシを取っていただき、
味噌汁を作って下さい。とお願いをいたしました。
慌ただしい45分授業でしたが、児童の皆さん、保護者の皆様が昆布にご理解いただき、
食育の大切さを知っていただけましたら幸いです。