⾷育授業 レポート
学校名: 杉並区⽴⾼井⼾第三⼩学校
⽇にち :2024年10⽉22⽇(⽕)
3年3組 34名 2時間⽬ 9:35〜10:20
3年2組 33名 3時間⽬ 10:40〜11:25
3年1組 32名 4時間⽬ 11:30〜12:15
早朝に学校に到着。
早速、器材を家庭科室に搬⼊後、パネル、昆布、昆布マッカ、⽔中器などをセットし、同時進⾏で味噌汁づくりを始めます。
朝早くから地域のみなさまにお⼿伝いいただき、スムーズに準備を終えることができました。
そして、お⼿伝いのみなさまに、今回の試⾷⽤昆布(利尻昆布・真昆布・塩昆布)を召し上がっていただき、味噌汁の試飲もしていただいた後、打ち合わせをさせていただきました。
開始まで時間がありましたので、昆布についてお話をさせていただきました。お話をしているうちに2時間⽬の授業開始時間です。
元気な児童のみなさんが家庭科室に⼊ってこられ「おはようございます」と、ご挨拶をいただき、班ごとに着席です。
担任の先⽣からのご紹介をいただいた後、⽇直さんの掛け声で「よろしくお願いいたします」で⾷育授業開始です。
今回は、担任の先⽣から保護者様に参観希望のお知らせをしていただき、児童のみなさんと⼀緒に45分授業を受講していただきました。
まずはじめに、⼩冊⼦『こんぶ』を使って『こんぶの産地』と『どのようにして昆布が成⻑するのか』を説明いたしました。『利尻昆布・羅⾅昆布・⻑昆布・⽇⾼昆布・真昆布』をご覧いただきました。
次は、昆布漁の疑似体験です。
クラスの代表者さんに⽔中器を覗いてもらい、昆布マッカの使い⽅を指導しながら、昆布の採取⽅法を体験していただきました。昆布マッカは、重たかったようです。
試⾷をしていただきました。
事前の打ち合わせで『真昆布・利尻昆布・塩昆布』の3種類です。利尻昆布 真昆布・・塩昆布の順で召し上がっていただきながら、それぞれの感想を聞きながらの試⾷でした。
味噌汁の飲み⽐べです。
⑴ミネラルウォ―ター+味噌
⑵昆布⽔+味噌
⑶昆布⽔+削り節+味噌の3種類を⽤意いたしました。
それらを⾚・⻘のシールを貼ったコップ、無印のコップに⼊れて、試飲の開始です。
無印のコップの味噌汁、⻘シール、⾚シールの順で飲んでいただきました。 飲むときにそれぞれの⾹をテースティングしていただきながら試飲です。
飲み終えて、児童のみなさん、先⽣⽅、保護者様にお尋ねしました。
「⼀番美味しかった味噌汁は どれでしょうか?おひとり⼀回⼿を挙げて下さい」
いちばん多かったのは、昆布⽔+削り節でしたが、昆布⽔に⼿を挙げて下さった児童のみなさんが多かったのは、昆布を扱う者として嬉しいことです。
授業時間も残り少なくなり『簡単なだしの取り⽅』のお話しをさせていただきました。
あまりにも簡単なだしの取り⽅に参加していただいた⽅は、ちょっと驚きの様⼦。
これまで『だしを取る』ことが⾯倒な作業に思われていたようでした。
今回、児童のみなさんに『こんぶ』をプレゼントさせていただきました。
「それを使ってお家の⽅に美味しい味噌汁、鍋料理などを作って下さい。ただし、⽕を使うのでお家の⽅にそばに居てもらいましょう」とお願いしました。
最後に、質問タイムです。
「こんぶは何種類くらいありますか」
「だしを取った後の昆布の使い道は・・」など多くの質問をいただきました。
駆け⾜の45分間授業。
児童のみなさん、保護者様、教職員のみなさまに昆布の良さを少しでもお分かりいただけたことと思います。
学校によると、毎年児童が家に持ち帰った昆布を使って料理した画像を先⽣に送信し、それを復習授業にも活⽤しているとのこと。
また今回授業をみていただいた学校司書の先⽣からは、⾊々な学年の児童たちが学校図書館の「こんぶのひみつ」本に興味を持つように⼯夫してくださるとのことでした。
準備・配膳・後⽚付けなどご協⼒いただきました地域のみなさま『⻑時間お付き合いいただき ありがとうございました』
来年もまた ⾼井⼾第三⼩学校で⾷育授業を実施させていただきますように・・とお願いして学校をあとにしました。
参考:参加⼈数 児童99名、先⽣⽅6名、保護者13名、お⼿伝い6名 講師2名 合計126名
東京昆布協会・藤⽥正洋・藤⽥⼤輔・京浜海藻㈱