こんぶネット 一般社団法人 日本昆布協会

「昆布麹づくり」で昆布をもっと身近に

2025.8.6
by 松橋 佳奈子 【愛知県】

  こんにちは、愛知県の昆布大使の松橋かなこです。
私は国際薬膳師として「養生ふうど」を主宰し、食の活動を行っています。

さて、2025年7月16日・23日の2日間、大正期創建の古民家(愛知県名古屋市)にて、「昆布麹づくりとむくみ予防(養生ごはんと手しごと教室)」を開催しました。

おかげさまで両日とも満席となり、セミの鳴き声を聴きながら、参加者のみなさまと心地よいひとときを過ごすことができました。

  今回の教室では、昆布の魅力や使い方について説明した後、「昆布麹(精進だし麹)」を仕込みました。         

昆布麹とは、昆布などの植物性の出汁素材と麹を組み合わせて発酵させたもの。
動物性食材を使わずに、奥深くやさしい旨みを引き出せる発酵調味料です。
「精進だし」としての役割も果たしてくれるため、食養生やプラントベースの食事にも取り入れやすいと、ご参加くださった方からも好評をいただきました。

 味噌汁や煮物、炒めものにひとさじ加えるだけで、普段の料理がぐっと風味豊かに仕上がります。当日の試食では「じわっと染みるやさしい味わい」「素材の味がシンプルに楽しめた」というお声もいただきました。

   仕込みのあとは、薬膳とおばあちゃんの知恵をベースに、夏に起こりやすい「むくみ」を和らげる食事術についてお話しました(薬膳では、昆布は「むくみ予防」の働きも期待されています)。
「日々の食事に早速取り入れたい」といった嬉しいご感想もいただいています。

今回の教室を開催した古民家は、私が初めて養生ごはん教室を開いた思い出深い場所でもあります。
来月からは活動12年目に入り、同じ空間で変わらずお伝えし続けられることに、心から感謝しています(昆布大使は2016年から務めています)。

これからも、みなさまの心身の健康に役立つように、日々の暮らしに寄り添う昆布の活用法を、丁寧に伝えていきたいと思います。

松橋 佳奈子

愛知県

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