辻井 よしみ
兵庫県
前回に続き、『羅臼で聞いた海と人の話』です
地元の漁師さんは、昆布漁だけでなく、定置網も養殖昆布もされています。
どの仕事も、海の中を自分の目で見て、感じながら続けています。
知床岬までの間定置網のことを教えてもらったところその漁師さんが、トキサケが年々獲れなくなったと話していました。
海水温の上昇は養殖昆布にも響き、2023年秋には沿岸の水温が25度に達して、水揚げが5〜8割減った生産者もいたと報じられています。
町の人口は5年で15%減りました。漁師さんの子どもは、小さい時から夏休みは昆布漁の手伝いで、友だちと遊べなかったそうです。
羅臼は9月半ばを過ぎると冬が近いので、夏は短いのです。アルバイトの子達と話す機会があり率直に仕事のことを聞くと「この仕事に終わりは無い」と返ってきました。
天神さんは、忙しい漁の仕事の合間に、料理学校に生の昆布を持参し伝える活動もされています。
私は、夏休みに昆布仕事を体験してもらう企画を考えたいと、強く思った旅でした。後継者問題はここ羅臼岳ではなく、どこも深刻です。
この仕事を受け継ぐ人が途切れないよう、現場の声や昆布の美味しさをこれからも伝えていきます。