はまぐりと昆布の潮汁から感じた、海の変化のこと
こんにちは。愛知県の昆布大使で、国際薬膳師の松橋かなこです。
さて先日、毎年恒例の潮干狩りに出かけました。
砂を掘りながら、貝をひとつずつ探していくあの感覚は、子どものころと変わらず、どこか夢中になる時間です。
今回の収穫は、ハマグリが中心でした。大きなものから小さなものまで、いくつも混ざっていて、アサリは思っていたよりも少なめ。その代わりに、カガミ貝やサルボウ貝がいくつか採れました。
そういえば数年前に来たときは、カガミ貝ばかりだったことを思い出します。同じ場所でも、海の環境が少しずつ変わっているのかもしれません。
自宅に戻ってから、ハマグリと昆布で潮汁に。昆布を水に浸して、ゆっくりと火にかけ、静かに出汁をとってから、ハマグリを入れる。すると、貝がひとつ、またひとつと口を開き、澄んだ出汁の中に、やさしい旨味が重なっていきます。
味付けは、ほんの少しのお塩だけ。それでも、旨味がたっぷりで、十分に満たされる一杯。体に染みていくような感覚がありました。
ニュースでは、アサリの不漁や、昆布の収穫量の減少について耳にすることがあります。
水をきれいにすることで、かえって育ちにくくなることもあると知り、自然のバランスの難しさを感じるようになりました。
今回の潮干狩りでは「アサリが少ない」と感じる一方で、ハマグリが育っている様子も見受けられました。海の中で起きている変化を、間近に感じられたような気がしています。
私は海の専門家ではないので、その背景を詳しく語ることはできません。けれど、こうして食を通して感じる変化は、実感として記憶に残るものがあります。
貝や昆布もまた、海の中で育まれるもの。その収穫量が減っていると聞くと、日々使っている者としては、やはり気になるところです。だからこそ、いま目の前にある一杯を、当たり前と思わずに、しっかりと味わいたい。
旨味たっぷりの潮汁を飲みながら、そんなことを、ふと感じました。







