こんぶネット 一般社団法人 日本昆布協会

北海道浦河地区での昆布漁と干場の見学リポート(前編)

2022.10.14
by 河嶋 眞冬 【大阪府】

大阪府の昆布大使 河嶋眞冬です。

今回は2014年に訪問した日高昆布の漁の様子を3回に分けて紹介させて頂きます。

■日高昆布について

日本の昆布の大半は北海道で採れております、中でも4大昆布と呼ばれるのが

日高昆布、利尻昆布、羅臼昆布、真昆布

の4種類で、それぞれ地域が異なり、ざっくりと地図で表すとそれぞれこのあたりで収獲されます。

今回はその昆布の中の「日高昆布」についてご紹介していきます。

 

 

 

 

 

 

■日高昆布の特徴

日高昆布というのは実は通称でみついし昆布(標準和名: ミツイシコンブ)の銘柄の一つなんです。

みついし昆布は「日高」「十勝」「釧路」「道南(函館)」の4地区で採取され、そのうち日高地区で採れたものを日高昆布と呼んでいます。

日高昆布の色は濃緑を帯びており、平らに成形されず他の昆布と比べると表面に凹凸があるのが特徴です。

■日高昆布の用途

日高昆布は出汁昆布・食用昆布としても使用でき、出汁にはコクと風味がしっかりとあり、肉質が柔らかく煮上がりも早いので佃煮や昆布巻きなどにもお勧めです。

■日高昆布の採れる場所

日高昆布は、知床半島から太平洋を南下してくる親潮が、南から流れてくる黒潮(暖流)とぶつかる好漁場の襟裳岬(えりも岬)の近海で収獲されます。

日高地区は「特上浜」「上浜」「中浜」「並浜」の4ランクに分けられており、見学で伺ったのは、えりも岬よりにある特上浜に指定されている井寒台(イカンタイ)地区です。

次では漁の様子をご紹介していきますね!

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