潮干狩りで収穫した貝を使った、昆布の潮汁(うしおじる)
私の暮らす愛知県では、春~初夏になると「潮干狩り」のシーズンです。貝を採集するのは遠浅の砂浜なので小さな子どもも参加しやすく、週末はたくさんの家族連れで賑わいます。かくいう我が家もこの季節になると、潮干狩りカレンダーと天気を見比べながら、何度も海辺に足を運びます。
今年も大量の貝を採集してきました。潮干狩りを楽しんだ後は、おいしく貝を味わいたい! 酒蒸しにしたり、炊き込みごはんに入れたり。それでも余っているときは、佃煮にしたりすることもあります。
いろいろな食べ方を試したなかで、最も気に入っているのは「貝と昆布の潮汁」。貝と昆布の旨味がスープに溶け出して、海のエキスがぎゅっと凝縮した何ともオツな味わいです。家族みんなで「しみる~~~」という一声(笑)。海で採れる食材同士を組み合わせると、それぞれの風味がぐっと引き立つなぁとしみじみ実感します。
ご参考までにレシピを書き留めておきます。失敗が少なく、簡単に作れますよ。
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貝と昆布の潮汁
〈材料〉2人分
・ホンビノス貝(※)4~6個 ※ハマグリで代用可、アサリなら10個程度
・昆布(3㎝角)1枚
・酒 大さじ1
・自然塩 少々
・香味野菜や青菜など(お好みで)適量
〈作り方〉
- 貝はよく洗って殻の汚れを落とし、砂抜きする。
- 鍋に貝と昆布、酒、水5カップを入れて中火にかける。殻が開いたら、アクを取る。
- 火をとめて、味を見ながら塩を加える。
※香味野菜は仕上げに添えて、青菜は貝と一緒に加熱する。
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潮干狩りと昆布の潮汁を満喫して、大切な想い出がまたひとつ増えました。おいしい貝を手に入れたら、昆布の潮汁をぜひ作ってみてくださいね。
※ホンビノス貝……北アメリカの大西洋岸原産の二枚貝。1998年に千葉県で発見され、最近は愛知県でも見かけるようになりました。見た目が似ていることからスーパーなどでは「白ハマグリ」「大アサリ」として売られていることもあります。出汁が出やすく、旨味が強いのが特徴です。ハマグリやアサリの漁獲量が減少しつつある昨今、新たな水産資源として注目を集めています。