こんぶネット 一般社団法人 日本昆布協会

早煮昆布は、わかめのように使おう

2022.5.31
by ツシマミチコ 【兵庫県】

淡路島の昆布大使ツシマミチコです。今年の早煮昆布が到着しました。函館で採れる真昆布のオーナーとなったためです。

早煮昆布は、ダシ取りよりも食べる用途として使われることが多く、棹前昆布(さおまえこんぶ)とも言われます。昆布漁の前に間引いた昆布で、柔らかく薄いのが特徴です。主な料理としては、この早煮昆布の柔らかさを活かし、むすび昆布や、昆布巻きに使われることが多いです。と、知識だけはあるのですが、正直なところ、私自身は昆布巻きが苦手で作ったことも食べたことも数えるほどしかありません。
たくさん届いた早煮昆布をどう料理しようかと、とりあえず水に戻していたところ・・・6年生になる娘が何気に「わかめに似てる」と言ったのです。
わかめ! 確かに!似てる!
少し話がそれますが、私の住む淡路島は、徳島とを結ぶ鳴門周辺でのわかめがとても美味しい地域です。鳴門の渦潮に代表される激しい潮流のなかで育つため、通常のわかめよりも歯ごたえがあり、鮮やかな緑色なのが特徴です。
そんなわけで、この早煮昆布をわかめのように使ってみることにしました。
そのままの早煮昆布を水にも戻さず、ハサミでチョキチョキ切って、具材を煮込んだ中に投入していきます。あっという間に味噌汁が完成しました。


わかめと同じくらいの歯ごたえです。早煮昆布にも、他の昆布と同様、マンニットという白い粉がふいている影響か、ダシの風味はわかめよりも強く感じられます。
早煮昆布と具材で充分に美味しいダシがとれています。昆布の香りが気になったら鰹節を少し加えるとさらにコクが出て美味しくなります。
昆布巻きがお好きな方も、どうぞお試しください。きっと驚かれると思いますよ。

ツシマミチコ

兵庫県

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