津軽の郷土料理【若生(わかおい)昆布のおにぎり】
2023.2.6
by 村越 仁美
【神奈川県】
皆さま、こんにちは。
神奈川県の昆布大使、村越仁美です。
今回は、故郷青森県津軽地方の郷土料理。
若生(わかおい)昆布のおにぎりをご紹介させて頂きます。
皆さま、若生(わかおい)昆布は、ご存知ですか?
収穫時期は3月~4月で春が旬。
若生(わかおい)こんぶは、透けるほど薄くやわらかな一年昆布のことを示します。
その昆布を海苔の代わりに包んだおにぎりを若生こんぶのおにぎりといいます。
※若生おにぎりとも言います。
主に津軽地方の沿岸地域の郷土料理。
漁師が沖に出るときや、山に仕事に入るときなどに作られたそう。
潮の香りがふわっと香り一口頂くと昆布のうま味が広がり味わい豊か。シンプルなのにやみつきになるおいしさです。
文豪の太宰治も好物だったというお話も・・・
今は、繊維が噛み切りやすく、食べやすい握り方が研究されましたが子供のころ母が握る丸いおにぎりは、噛みきれず歯がゆかった思い出があります(笑)
販売されているのは、青森県の主に津軽地方。収穫時期の春ごろになるとおにぎり用の若生こんぶがインターネットでも購入できるかと思います。
昆布のうま味を味わえるおにぎり。機会がありましたらぜひお試しください。
【作り方】
❶若生こんぶを端の方向へとゆっくり引っ張り少し広げ、茶碗一杯ほどのごはん( 温かいもの)の四隅をあけて広げる。
真ん中は、少しくぼませておく。(表面の塩が多い時のみ少し払って下さい)
※ 切り口は、左右に。
❷四隅を中心に向けて折り込む。
❸さらに半分に折りたたむ。ふわっと握り半月型に形を整えて出来上がり。
おにぎりは、すぐに頂かず少し時間をおくと味がなじみ美味しく召し上がれます。
頂く時は、縦向きにしてお召し上がりください。