北海道浦河地区での昆布漁と干場の見学リポート(後編)
大阪府の昆布大使 河嶋眞冬です。
レポートラストは昆布を干す「干場」の様子をお届けいたします。
■干場(かんば)の風景
漁を終えて水揚げされた昆布は、この様に「干場」に並べられ天日干しされていきます。
最高の天日干し昆布に仕上げるために、天日干しはじっくりじわじわ…ではなく、一気に行います。
したがって、干場が熱くなる前の早朝に干し(並べ)上げ、陽が昇るとともに熱せられた昆布に程良い風があたる事で、最高の状態に仕上がるそうです。
漁で水揚げされた昆布は干場で1本1本丁寧に分けていきます。
この昆布を干して(並べて)いくのですが、昆布の長さは5m前後もある上に、水も含んでいるのでとても重いんです。
私もこの時に持たせて頂いたのですが、本当に重たかったです…!
作業されてる方達は、この昆布を何本かまとめて持って
この様に広げておられ、あっと言う間に並べあげていきます。
想像以上に体力仕事のこの作業ですが、干したら干しっぱなし…ではないんです!
石などが昆布につかない様に一定時間で移動させるという作業が続きます。
この作業を続けながら、朝干された昆布も午後になるとこんな風に乾燥していきます。
あれだけ水を含んでぷりっぷりだった昆布も
数時間もするとこの様になります。
そんな干場の風景ですが、海岸隣接の場所もありますが、海から少し離れた所で、山の中で干している所もありました。
昆布が山の中で採れる!と誤解する方がいらっしゃるという話がこの時に話題に上がっていたのですが、この風景だけを見るとそう思ってしまうかもしれませんね?
今回のリポートでは漁(採取)~干場での乾燥の様子までをご紹介いたしました。
私達の手元に届くまでに、この後さらに
裁断→選葉→仕立・結束→集荷・検査→出荷
と続くのですが、そのお話はいずれ!
最後までお付き合い頂きましてありがとうございました。
なお、漁場や干場への立入に関しましては通常では自由には立ち入る事が出来ません。
現地関係者の方のご案内にて行っておりまして、とても貴重な体験をさせて頂きました。
あらためてご案内下さった北海道昆布大使様、関係者の皆様、現地の皆様に感謝を申し上げます。
ありがとうございました。