こんぶネット 一般社団法人 日本昆布協会

北海道浦河地区での昆布漁と干場の見学リポート(中編)

2022.10.20
by 河嶋 眞冬 【大阪府】

大阪府の昆布大使 河嶋眞冬です。

2回目の今回はいよいよ昆布漁の様子をお届けいたします。

■日高の夏の風物詩~昆布漁

昆布が私達の手元に届くまでの流れは

採取→乾燥→裁断→選葉→仕立・結束→集荷・検査→出荷

となっており、今回は採取~乾燥までの様子をご紹介していきますね。

昆布漁(採取)は7~8月の限られた時期で早朝に行われ、水揚げされた昆布はすぐに広げて干されます。

昆布の漁は各自が好きに出漁出来る訳ではなく、一斉に行われ、出漁・終漁ともに旗をあげて合図を出します。

この旗色は地域によって色が異なるのですが、白い旗は浦河地区の出漁合図で、黄色と赤は終漁で出された旗でした。

■昆布の採取方法

採取の方法は、船から直接L字型のカギザオで採取する事が多く、水深のある漁場ではねじって採る「ネジリザオ」を使用しているそうです。

船で採取する以外に、時化(しけ)などの影響で抜けた昆布を拾い集める「拾い昆布漁」と言うのがあり、日高地区は北海道の中でも最も盛んに行われているそうです。

 

この道具は拾い昆布で使用される棹。

この時も各地で拾い昆布の様子を見る事が出来ました。

こうやって引き上げられた昆布は、天日干しのため「干場(かんば)」へと場を移していきます。

次では干場での風景をご紹介していきますね!

 

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