こんぶネット 一般社団法人 日本昆布協会

昆布の効能

その2

健康に昆布

頭の回転のために

疲れが溜まっていては、思考力も鈍ります。昆布には、ビタミンB1やB2がたっぷり。これらのビタミン類には疲労を回復してくれる働きがあります。また、昆布に含まれるアルギン酸は、頭の回転をよくする為には欠かすことができません。記憶力を保つといわれているDHA(ドコサヘキサエン酸)を多く含む食品と一緒に食べると効果倍増!

丈夫な骨のために

成長期のお子様はもちろん、骨がもろくなる高齢者、働き盛りの大人、そして出産のたびにおびただしいカルシウムを失う妊婦さんや授乳時の女性など、特に気を付けてカルシウムを補給すべきでしょう。昆布(乾物)には、牛乳の約7倍ものカルシウムが含まれています。

のどをすっきり、風邪をひきにくいからだのために

受験生や小さなお子様をお持ちの方などは特に、日頃から風邪をひかない体力作りを心掛けたいですよね。昆布に含まれるヨウ素(ヨード)は、人間の成長を促進し、新陳代謝を調節します。ヨウ素が極端に少なくなると、気力が衰えたり、疲れ易くなったりします。また、のどの病気やタンが切れなくて困っている方の民間療法として「コンブ水」が広く活用されています。昆布に大量に含まれるヨウ素(ヨード)は、甲状腺ホルモンの原料となります。ヨウ素を適度に摂ることで、甲状腺ホルモンの分泌が促されて働きも活発になるのです。

消化力のために

食物繊維の豊富な昆布を食べると、小腸・大腸・すい臓の細胞が増え、たんぱく質を分解する酵素と糖質を分解する酵素の働きが活発になります。昆布を毎日食べつづけることで、消化力を強める可能性があるのです。

血圧を一定に保ち、血管を強くするために

昆布に多量に含まれているアルギン酸は、日本人が過剰摂取しがちな塩分(ナトリウム)を効率よく対外に排出します。そのため、高血圧や動脈硬化に抜群の予防効果を発揮し、脳卒中や心臓病を起こしにくくするのです。また、ラミニンというアミノ酸は、一時的に血圧を下げる働きをしています。

血糖値を安定させるために

肉や加工食品などを食べると、身体は、ごくわずかですが酸性に傾きます。こうなると、身体の細胞の働きが弱くなり、血糖値も自然に上がりやすくなります。また、昆布に豊富に含まれている食物繊維は、糖分の消化・吸収を緩やかにする働きがあるため、ブドウ糖が過分に血液中に入り込むのを遅らせ、血糖値を調整するのに効果的なのです。

アレルギーのために

年々増えつづけるアトピー性皮膚炎や花粉症でお悩みの方に朗報です。昆布には抗アレルギー成分がたっぷりなんです!昆布の利方法として主に知られているのは「だし」ですが、昆布の抗アレルギー成分は脂質なので水やお湯にはほとんど溶け出しません。ですから、抗アレルギー成分を身体にとりこむには、昆布を食べることがポイントです。

減塩のために

うま味のもととなるアミノ酸「グルタミン酸」は塩の量が少なくてもおいしいと感じさせてくれるので美味しく減塩することができる。

参考文献

  • 体のために食べたいもの『昆布』
  • (株)全教図「中学校技術・家庭科副読本こんぶ」(平成9年3月発行)
  • マキノ出版「安心」
  • 北海道こんぶ消費拡大協議会掲載広告
  • 読売新聞朝刊全国版10段広告(平成14年9月15日掲載)
  • 北海道新聞朝刊全道版10段広告(平成14年9月15日掲載)
  • 日経ヘルス2015年6月号