「海草」と「海藻」読み方は同じですが、海草は、海中で花を咲かせ種子によって繁殖し、海中で一生を過ごすアマモなどの海産種子植物のことをいいます。比較的浅いところに多く、海底深くに生育することはありません。
一方海藻は、海で生活する藻類のことで、胞子によって繁殖します。海藻の根は栄養吸収のためではなく、岩に固着するためのものです。葉色によって緑藻・褐藻・紅藻の3種類に分けられます。世界に約2万種の海藻類があるといわれ、食用にされるのは昆布に代表される褐藻に多く、全部で約50種程度といわれています。
(参考:水産庁)
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昆布って何?
昆布は海で育つ藻、海藻の仲間です。
昆布の成長(真昆布)
昆布は深さ5~7mの海中で、光合成を行って成長します。
大きさは長さが2mくらいのものから、大きいものでは長さが10メートル以上、幅60cm以上にもなります。
昆布の成長は、①遊走子(べん毛を持ち、自分で運動ができるようになった胞子)が昆布から飛び出すことに始まります。遊走子は、水中をを泳いで岩などに付着し、発芽してオスとメスの②配偶体となります。それぞれ精子と卵細胞になり、受精し、分裂を繰り返して ③芽胞体に成長します。芽胞体はしだいに細胞を増やし、④1年目の昆布になります。 1年目の昆布は成長を続けた後、一度は枯れてしまいます。
しかし、残った根元の部分からふたたび成長をはじめ、1年目のものに比べて大きく、 厚みのある、味の良い昆布になります。
この⑤2年目の昆布を食用に採取するのです。
昆布漁の様子
7月中旬から9月中旬頃までが、昆布漁の季節です。
1人か2人乗りの小さい船で出漁し、長い枝のついた鉤や先が二股になっている竿のような 道具を使って、昆布を採ります。
昆布が1日で干し上がるような天気の良い日にだけ、昆布漁は行われます。 収穫された昆布は、船から下ろし、小石を敷き詰めた干場で干します。